サクラメントキングス 現地記事和訳。

たまにキングスの記事を和訳しますw

Kings Still Work In Progress, But There Is A Clear Plan In Place(CSNのジェームスハム氏の記事)

ベンジャミンフランクリン(元大統領)の有名な言葉が2016−17年のサクラメントキングスのオールスターブレイク時点の状況にしっくり合う。

 

フランクリン曰く、「準備に失敗するなら、失敗する準備をすることになる。」

 

昔から引用されてきた一節だが、「プランニングを失敗し、失敗をプランニングすることなる。」の方がより今風で過去20年以上キングスを苦しめてきた状況にマッチする。

 

元キングスのフロントで、長年キングスのTV解説者であるジェリーレイノルズも「ビジネスで5年計画なんて言ってる人ほど何もプランなんてないもんだよ」と同調。

 

その意見はどう見ても間違いはないと思うが、少なくともフランチャイズを構築または再構築している最中で短期目標と長期目標がないわけがない。

 

キングスが昨夏にテンプル、トリバー、バーンズ、アフラロ、ローソンを新加入させ、そして三つの1巡目指名権を行使したら、ファンがざわついた・・何をしたいのさ?

 

今季も57試合終わったが、キングスはエリートでもなくドアマットでもない。キングスはウエスタンカンファレンスの8位から1.5ゲーム差の位置につけている。ベテランをフル稼働させるイエーガー監督のガチのチーム作りだ。

 

ここ10年以上で初めて、2月と3月に目的があるゲームをしている。

 

読者ももっと若手選手を使うべきだろうと思うところはあるとは思うが、シーズン前から錬られたキングスの計画を知ればそう感じないだろう。そう、24勝33敗だけど計画性あり。そして今、その計画がうまく行き始めてるかも?

 

今季のプランはチーム内の雰囲気を良くさせ、プレイオフを狙う為にカズンズの周辺をベテランで囲うというもの。

 

WCSやベンみたいな若手はチームをフォローしてベテランに見習いながら新システムの理解をし、ルーキー君達はリノビックホーンズにてダリックマーティン監督のもと、十分に試合経験を積む。

 

もし若手の成長が思ったり早ければ、来季アフラロかトリバーをバイアウトするチョイスもあったりする。(バイアウト額 アフラロ:1.5M トリバー:2.0M)

 

リーグ最低額だったローソンの契約はおいしかったし、あれだけ活躍したら、今後のチームの主力として長期契約もあり得る。バーンズは来季はプレイヤーズオプションだがロッカー内での事実上のリーダー。テンプルは今回契約したベテランでは珍しく3年契約で、3ポジションできる理想的なユーティリティープレイヤー。

イエーガー監督はパパヤニス、ラビシエール、リチャードソンのルーキー達を使いたがらないでいる。パパヤニスとラビシエールの二人はたまにコーチとトレーニングする時にサクラメントに行く以外のシーズンの殆どをリノでプレーしている。

 

リチャードソンは先月僅かな時間だがローテに割り込んだが、この前のハムストリングの怪我で今季のプレーは絶望視されている。僅かなプレータイムであったが、リチャードソンのプレーはファンの心を掴み将来性を垣間見せた。が、リーグの雰囲気を感じさせることがプレーさせる目的であって、シラキュース大を1年で鳴り物入りでプロ入りして調子付かせることではない。

 

キングスは過去に若手を早くプレーさせすぎてかなり失敗を繰り返してる。少しづつ試合に慣れさせるのが元々の構想でキングスは今季うまく実行している。

 

ベテランの加入はベンとWCSの成長に最高の結果をもたらせた。ベンは来季RFAでありながら、シーズン前半は大苦戦した。そんな中ローソン、テンプルとバーンズが24歳のベンに素晴らしいサポートをし、怪我人が増える中、ベンはゲームを影響するほどの活躍を見せた。

 

過去8ゲームのベンの自信は天井を突き抜けるほどのレベルだった。平均得点は12.8で3ポイント成功率も51.2%。つい最近まで内気でこもってしまうタイプだったベンはどこに行ったのやら。ベテランが怪我で脱落する中、プレータイムをもぎ取った。

 

WCSも似たような復帰を遂げた。2015年の1巡目6位指名でケンタッキー大出身の7フッターは今季前半イエーガーの構想では完全に蚊帳の外だった感があったが、WCSもベンのごとくコツコツシステム理解に努め、ベテランのアドバイスに耳を傾けた。

 

過去14ゲームで18分平均で9.7点4.4リバウンドを記録している。WCSはキングスに新たなオフェンスの次元を加え、WCSとローソンのコンビワークはキングスベンチをリーグベストレベルまで引き上げた。

 

シーズン前に組まれたプランはまだ優勝を狙えるような50勝以上をあげるチームには慣れていないが、それがゴールでもない。いまだに可能性を残す久々のプレイオフ出場もゴールではないだろう。でもキングスはチーム環境が改善した戦闘集団と化した。何かしらの目的に向かっているんだろうが、それすら今まで見られなかったことだ。

 

イエーガー監督とスタッフは将来に向けて若手を育成している。ベンとWCSの台頭は成功への道を開き、トレードデッドラインのオプションも増やしてくれたかもしれない。

 

ディバッツ達フロントは5人の若手選手を26歳のカズンズと組ませると同時に今後のサラリーキャップに柔軟性を持たせている。ベテラン選手を動きやすくし、この夏にヨーロッパから来る予定のボグダノビッチの様な有望な若手もいる。

 

計画はいまだ検証中だが、ただ間違いなく今季は計画がある。

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