サクラメントキングス 現地記事和訳。

たまにキングスの記事を和訳しますw

Controversial Cousins ready to double down on Kings: 'I believe I'll figure it out'(サクビーのジェイソンジョーンズ氏の記事)

カズンズがロッカールームで暴れまわろうとしていた。どうやらローソンが何かやらかしたらしい。

 

オールスター前にやった大腿部の捻挫のために4ゲーム欠場していたローソンにはちょっと時間に余裕があった、いや有り過ぎたのだ。

 

「タイが制御不能だw」と叫ぶカズンズ。

 

「あいつ俺のロッカーからなんか盗みやがったぞ」

 

そのすぐ隣ではコリソンが最近どれだけカズンズが集中してゲームに励んでいるかをリポーター達に語っていた。その皮肉な状況に気づいたローソンだけが笑っていた。

 

そして最後は皆笑っていた。

 

これがチームメイト達がサクラメントに来て知ったカズンズだ。カズンズはプレイオフチャンスに気分良く、サクラメントに残留希望だ。この夏には219万ドルの5年契約延長を結べる。

 

このカズンズと歩んだ7年間で大して勝ち星をあげていないが、カズンズは来季後に終わる現契約を終わりにするつもりはないらしい。キングス同様にカズンズもチームリーダーに成長しようとしたり、審判と共存する道を模索したり、選手として、そしてチームメイトとして自分のポテンシャルをいっぱいまで高めようとしている途中だ。

 

そしてその全てをサクラメントで全うしたいらしい。

 

「個人的にはみんな知っているとは思うけど、サクラメントに忠実にいたい。」と26才になるカズンズが最近おこなったビーのインタビューに答えた。

 

サクラメントにドラフトされ、自分自身も信じてるし、自分の能力も信じている。キングスとサクラメント市にコミットしてる。もう記されていることだし、別の道に進むつもりもない。自分のキャリアは1チームで終えたいし、サクラメントでキャリアを終えたい。そうゆう事さ。」

 

今のリーグではエリートレベルの選手であるカズンズは、3回目のオールスターゲームに日曜日に出場する。

 

シャーロットのスティーブクリフォードはカズンスという選手をこう見る

スモールフォワードがセンターの身体を持ち、6-11で270パウンドの選手から想像を絶するスキルを見せる、と。

 

ゲームのユニークさと同じく、カズンズの人間性も分かりにくいかも。

コート上で見せるしかめっ面は悪役のようだけど、プライベートではサクラメントで静かに生活を送っていたりする。

 

カズンズはどうも他人が自分をどう思うのか気になるようだ、多分気にしすぎだ。

だから間違ったり、不適切なネガティブな記事が出ると反応してしまう。

 

カズンズ曰く「自分がどう思われているか、みたいな事で悩まされてる」でも段々気にしなくなるようになってきているようだ。

 

「気にしなくなってきたって? そうだね」とカズンズ。

「どうにもならない連中がいるって事を気持ちで受け入れられたし、自分を陥れることにためらいもない奴らも理解した。悪意がある人間がいるってことは事実だし、それぞれ意図を持ち、その目的によって駆り立てられている。自分が好きな連中としか付き合わないし、あのトランプとクリントンの支持者と一緒だよ。そんなもんさ」

 

カズンズが今一番耳を傾けるのはチームメイトの意見だ。

長年にわたって、カズンズはコーチとウマが合わず、チームメートにもキツいと言われて来た。

 

少なくともチームは監督の部分はなんとかパズルが解けたようだ。カズンズはイエーガー監督とそのスタッフを気にっている様子。そしてシーズン前にディバッツがカズンズにもっとチームメイトを歓迎し、励ますようにすすめたようだ。

 

「ある状況下でどう人に接するか、を学ぶのが大きかったね。」とカズンズ。

「自分的には上達できたと思ってるんだけどね。でもチームメイトである自分やコート上での自分は変わらないけど。」

 

カズンズ周辺ではどうもそう思わないようだ。同じではないけど、マシになったと。

 

「すごく落ち着いたよね。」とコリソン。

「ディマーカスはすごく勘違いされやすいんだよ。奴はただどうやっても勝ちたいだけなんだ。でも自己表現も前よりできるようになったし、いろんな部分で成長したよね。本当に勝ちへのこだわりの強さを感じるし、前よりチームメイトへの信頼も強く感じる。」

 

カズンズと10年以上付き合いのあるワシントンのジョンウォールもカズンズは勘違いされていると思っている。14歳の頃から知ってもあって、ケンタッキー大時代はカズンズとチームメイトとしてのトラブルはなかったと言う。でもゲームでカズンズのプレーを初めて見るとネガティブなイメージを持つかも。

「カズンズを理解してない人が多いわ」とウォール。「いじめっ子にしてはもうデカすぎるし、ただどれだけ怒りと共にプレーしてるか、そして本気でプレーしているかだと思うけど、人によっては間違ったものに見えてしまうんだろうね。でもじっくり知り合うと、すげーいいヤツだよ。でも第一印象を悪く捉えると、話すことはなくなってしまうんだろうね。」

 

クリッパースのセンター、ディアンドレジョーダンはカズンズに怒りの部分をみた。カズンズのクリッパースへの拒絶、特にクリスポールへのそれはよく知られている。昔アイザイアトーマスがポールと握手する事を制止させたくらいだ。

 

昨夏のオリンピックをカズンズと共にしたジョーダンはカズンズを「素晴らしいチームメイト」と称し、このオールスターでも二人がふざけ合っている姿を見ると、これからもいい友人でいるのだろう。

 

カズンズとポールの確執が触れられると、ジョーダンは笑い飛ばした。

「(ゲームに常に)真剣なんだよ」「リーグにいれば誰でも勝ちたいさ。そんな気がはった二人がぶつかり合うってこと。そして同じディビジョンで4回も対戦があればいつだって熱いバトルが繰り広げられるよね」

 

イエーガーはシーズン前にカズンズのリーダーとしての成長を初めて見た。カズンズとイエーガーはいい関係を構築しており、カズンズはサクラメントでのイエーガーを「アンビリーバブル」と表現している。

 

「カズンズはキャンプ前から比べても成長しているし、オリンピックが終わって2日後にはもうピックアップゲームしていた」とイエーガー

「時には何は言ってやれる事もあるし、協力できることもあるけど、カズンズのアプローチは素晴らしいし、まだまだ成長している。」

 

昨夏にアフラロがキングスと契約したとき、カズンズの事はわずかしか知らなかった。このシーズンを通じて、カズンズのチームメイトへの扱いは格段に進歩しているとアフラロは言う。「両方向の道みたいなもんだ。みんなそれぞれのキャラがあり、ある人はある決まった考え方をするだろうし。でも一般的に自分をどれだけコントロールできるかだろうし、どうチームメイトと付き合って行くかだと思う。今季チーム内にいいヤツもそこそこいるけど、チームメイトみんな互いにうまく合わそうとしていくもんだ。カズンズは必要な場面でいい理解を示してくれている。」

 

カズンズはよく2000-01シーズンに41回テクニカルファールを貰った元オールスターのラシードウォレスと比べられる。リーグはルール改正をし、16回以上のテクニカルファルからは2回のテクニカルファールで1試合の出場停止とすることにした。

 

カズンズは今季オールスター前にテクニカルファールから出場停止をもらった最初の選手となった。

 

アフラロは2シーズンほどウォレスのチームメイトだったが、カズンズとウォレスは違うキャラだそうだ。

 

「性格は違う、違うね」とアフラロ。

「似てるとしたら審判に対してかな。審判に対してはラシードがやってた事と結構似てる。でもラシードはより温和なヤツだった。自分がチームに来た時はもうラシードも33か34歳くらいのおっさんだったし、26や27歳の頃はどうだったか分からないけどね。」

 

カズンズの17回のテクニカルファールはリーグワーストだ。もう一つ受けると2回目の出場停止となる。カズンズ的には避けるよう努力しているようだが、今までにないペースで受ける結果となってしまっている。

 

「審判との関係はもう終わったことさ。」とカズンズ。

「自分と審判だけの問題じゃないんだよ。バスケ以上の大きな力が働いてる。とにかくプレーに集中したいね。起きる時は起きちゃうし。自分としては受け入れるだけ。」

 

カズンズはもう誰とも審判との問題は語りたくないと言う。そして長期に渡ってプレイオフ不出場のキングスをプレイオフに導くことも。

 

「ぶっちゃけ嫌だわ。」とカズンズ。

「多くの人が今の状況を比べたがるけど、今までこんな状況があったとは思えないし、比べられる人もそんなにいないし、それに対して適切なアドバイスをくれる人もいないと思う。見ての通りだよ。なんとか方法を見出していくけどタフだね。でも自分自身を信じているし、解決できるって信じているよ。」

 

キングスのマイノリティーオーナーであるシャックはカズンズの子供の頃の好きな選手の一人だった。そのシャックはカズンズがもっと自分と話してほしいと言う。

 

オーナーが代わり、6人の監督交代、3人のGMの交代劇を通じて、カズンズはまだ孤独無援と感じているようだ。

 

「シャックといつでも繋がれるけど、この状況は誰もがかつて経験したことのないと思うんだわ」とカズンズ。

 

こんなことがありながらも、カズンズのサクラメントへの繋がりは残っている。

そして他人の自分への評価を気にしているので、もっといいディマーカスカズンズになろうとしている。

 

「自然体でいないとね」とカズンズ。

「昔から知っている人たちは自分に信頼を置いてくれるし、それがよりどころだ。そして自分が毎日接している人たちがいて、勘違いされると、自分には大きな問題になる。自分を気に入らない奴らはシカトして前向きに行く。それしか道はない。」