サクタウンロイヤリティーのスカル君の記事
スカル君はチームの将来にポジティブなイメージを与えてくれるそのスムースなシュートとコート上で見せるアグレッシブさでここに来て多くのキングスファンの心を掴んてでいる。
ケンタッキー大出身の6−11ルーキーはカズンズがペリカンズにトレードされた事によって出たちょっと嬉しいサプライズだったが、プレー自体はチームメイトにとっては驚きではなかった。
キングスのガード、コリソンは練習の様子からスカル君の実力を知っていた。
「俺は驚いてない。スカルは実際のところ練習中はチーム内では実力者だよ。ただ(それを見せる)チャンスがなかったんだ。このリーグではいつもある事だけど、誰かが戦線離脱すると、次の選手がチャンスをものにしてそのまま成功したりする。」とコリソン。
「ドラフトされて以来、スカルはずっと練習に励んで来た。ゲーム後も練習施設で一人きりで、練習前も練習後も試合前ですら。やっと結果が結んで来てよかったね。スカルは本当に練習熱心なやつだよ。」
ラビシエールはここ4試合、16.5分平均で8.5得点6.7リバウンドを記録。そして今この位置にいるのがどれだけ有難い事かを理解しているし、なんとかしてこのチャンスをものにしようとしている。
「とにかくどんな方法を取っても日々自分を成長させる。(ハイチの地震の経験から)バスケットボールをまたいつやれなくなるかわからないし、キングスでバスケをプレーさせてもらっている事に本当に感謝するし、恵まれたと思ってる。今毎日ここでプレーする機会を貰ってる、だからこの瞬間を無駄にしたくないんだ。」とスカル君。
スカル君はリノビックホーンズで17試合に出場、31分平均で14.9点、7.6リバウンド、1.1アシストを記録していた。そして水曜日のネッツ戦ではスタメン入りしたものの15分しかプレーしなかった。一部ファンの間ではなんでもっとプレー時間をもらえないのか?との声も。昨日のネイピアー&クリスティショー(KHTK1140サクラメントの地元AM局の夕方4〜7時のスポーツトークショー)のインタビューで監督のイエーガーがそのことについて答えてくれた。
イエーガーもスカル君の練習熱心さには同調するところはあるようだし、スカル君がスキル豊富なことも気に入っているようだ。そしてイエーガー的にはそのプロセスをややゆっくりと進ませたいようだ。だからスカル君が有利なマッチアップを選んでコートに送り込む感じ。
「まずスカルには一つのポジション、そしてプロバスケを見て学んでもらう。スピード、サイズ、フィジカルさを。そしてやっと結果が出て来た。これからやりたいのはスカルにやや有利なマッチアップでプレーさせてやること。だからと言ってウィリーやスカルに一線級の選手相手にプレーさせないわけじゃない。ただやや劣る選手達とのプレーをなるべくさせる、と言ったってその相手だって悪くはないんだよ。常に経験を積ませれば結果が付いてくるだろうね。」とイエーガー。
じゃあ、いつスカル君がもっとプレー時間を貰えるのさ?という質問にもイエーガーはしっかりとしたヴィジョンを持っているようだ。
「もう少し自信をつけて、楽しんでもらいたい。得点できるかどうかはあまり気にしてない、それより内容が良いかだ。例えばコーチがエルボーのポジションでボールをしっかりキャッチしてもらいたいと言ったら、しっかりそれを実行する。そしてそこからしっかりオープンの選手にアシストすること、みたいな。で、ブルックロペスがスカルをローポスト4フィート以内にプッシュして「ボールを俺によこせ」っていうのは現状あまり望ましくないマッチアップだ。でもこの時点で学んでおけば、ポジションを死守しようと試みたり、前に出ようとしたりと、次はどうやってローポスト深くにロペスを近づけないか工夫しようとするだろう。」
基本イエーガーのスカル育成プランはスローペースでいき、そしてその課題をこなしていくことでスカル君のゲームは肉付けされていく。
スカル君自身もそんなにプレー時間を気にしていない。それより選手としての成長の方が気になるところのようだ。選手としてもう一歩上にいくのに必要なことと言えばもう少し筋肉をつけることだろう。現状で225パウンドではNBAのパワーフォワードやセンターとやりあうには厳しいだろう。この課題についてもスカル君はスローアプローチで行くらしい。
「今ウェイトもやってるけど、(筋肉をつけるのに)時間かかるだろうね。でも(しっかりと励めば)結果は出てくるだろうね。一つ学んだのは、別にすぐに大きくなろうとしなくてもいいって事。日々成長していけば、コート上でも結果が出てくるだろうね。」とスカル君。
2016年ドラフトの28位指名のこの選手は練習ではすでに自分の存在感を見せており、自分の成長にも余念がないようだ。